Silver Running Σ-2電源ケーブルキットレビュー 兵庫県在住 M様
今回、SILVER RUNNING Σ-2電源ケーブルを1週間レンタル試聴させて頂きましたので、レビューさせて頂きます。
当方の自宅環境としてPCからサブスク音源→DDC→R2R型のDAC→HPA→ヘッドホンが主な使用環境です。電源ケーブルは複数社のミッドレベル(5-10万程のイメージ)のケーブル使用歴があります。今回はHPA側の電源として使用しました。
以下、レビューです。
① 見た目、取り回し
まずSILVER RUNNING Σ-2の印象として、見た目が太い、とにかく太いのですが、不思議と取り回しが良く、かっこよいです。電源ケーブルHPA側の差込みも、ある程度柔軟性がありますので挿入や位置調整でケーブルに負荷もなくスムーズに取り回し可能で、電源プラグ側もしっかりとした作りでプラグが浮くこともなく設置は良好でした。これまで太めのケーブルは経験上取り回しが悪いものが多く、機材の向きやケーブル向き気になる事が多かったのですが、ここまで太いのに取り回しが良いのは好印象でした。
② 音質
ケーブルや機材はエージングで音質の変化が多少なりともあると私は考えておりますが、これまで使用した機材はあくまで音がなじむ範囲での変化、ノイズ感や刺さり感の軽減程度で、大幅な音質向上は経験したことがありませんでした。今回、SILVER RUNNING Σ-2電源ケーブルは試聴機がたまたま新品のものであったこともありますが、これまで使用したオーディオ機器の中でも最も大きな音の変化があり、日々大幅な音質向上を感じながらの試聴となり、試聴初日と1週間時点ではよい意味で大きく印象がかわった機材で楽しく試聴できました。
まず試聴初日ですが、普段使用している電源ケーブル(F社5万程度のもの)と比較し、これまでの電源より明らかにレンジが広くなり美しく響く高音が印象的で、音の分離が良く、一音一音が聞き取りやすくなり情報量が溢れるような印象で、ケーブルの素性の良さを感じました。ただ、高音の美しさがある一方で、中高域にかけてヴェールがかったようなまろやかな音感が滑らかすぎる印象で少しパンチが弱く、低音も少しぼわつく印象で、聴きなれたメリハリあるF社のケーブルと交換しながら比較を続けましたが、一長一短という印象でした。
その後、1-2日経過した頃から急激に印象が変化していきます。気になっていた中高域のヴェールのような音感が徐々に薄れ鮮明さが増していき、元々分離のよかった美しい音に、さらに鮮やかにフォーカスがあうようになったことから、音の立体感を強く感じるよう変化していきました。ここまで音が像を結び、本物のように聴こえる経験はこれまでになく、この時点でΣ-2ケーブルの実力が本物だと確信し徐々に他社ケーブルに交換して比較する頻度が減っていき、基本的にΣ-2のケーブルを使用する時間が増えました。
最後まで気になっていたことが低音のぼわつきでしたが、こちらも杞憂で、試聴5日目頃には嘘のように低温もタイトで見えるようになり、音の深み増して、申し分なく、もうこのケーブルなしでは音楽を聴くとものたりない状況となり購入を決意しました。
メーカーの謳い文句通りのワイドレンジ、高次元の情報量、ハイスピードの非常にコスパに優れたハイエンドケーブルであると感じました。
③ まとめ
あまり激変という言葉は使用したくないですが、ケーブル一本で今までの環境の壁を突破するのうにどんどん良化するオーディオ体験は楽しく圧倒的なケーブルでした。試聴機を借りて、また、たまたま新品をお借り出来て本当によかったと思います。この価格帯の電源ケーブルに手を出すのは躊躇する部分もあるのですが、SILVER RUNNING Σ-2電源ケーブルの実力で黙らされました、本当に脱帽です。
SILVER RUNNING様はやり取りした印象も非常にユーザーフレンドリーですので、本レビューで興味が出た方は一度試聴をしてみることをおすすめします。本当にケーブル一本でここまで良くなるのかと驚かれると思います。
当方はΣ-2の電源ケーブル体験が良すぎて、実際の購入はさらに上位機種を購入する事にしました。また機会があれば、Σ-2と上位機種の比較レビューを行いたいと思います。
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